- この記事のお話
- ・授業中に前髪をいじる生徒、その時先生は何を思う
- ・その時どう対応するか?
1.授業中に前髪をいじる生徒、その時先生は何を思う
昨日は茨城県の統一模試の数学の過去問を解いてもらいました。数学が苦手なある生徒は、手が完全に止まっていました。
もうお手上げです。
全然分かりません。
なぜか時折逆切れするような表情を見せ、と思ったら次は開き直ったように「全然わかりませ~ん」というような表情を見せ、しまいには前髪をいじって問題を解こうとしません。これを見た時の先生の心理は・・・
やれ~(解け~)
なんだその不満そうな態度は~
前髪いじってんじゃねぇ!
と心の中では思ってます。そりゃそうですよね。でも、この時大事なことは一呼吸置くということです。よほどのことがない限り、その場の感情で注意はしないようにしています。全体の場で注意するということは、その人のプライドを傷つけることになるのでそれはしないようにしています。ただし、誰かに迷惑がかかる時は別の話です。例えば授業中に生徒どうし話して周りに迷惑をかける時などは全体の場でも注意します。しかし、今回は1人で問題を解いているので誰にも迷惑をかけていません。だから全体の場で叱るというのはしません。一呼吸置いてどういう対応をしたのか?
2.その時どう対応するか?
昨年度の統一模試の数学は、大問1と大問2が小問になっており40点分あります。しかし、正答率が50%を切るような問題も数問あるため、大問1と大問2で40点満点を取るのはかなり難しいです。そして大問3から先は、「証明」、「関数」、「資料の整理」、「空間図形」と各単元を掘り下げた問題が出題されます。当然内容は難しいですが、それでも(1)は比較的解きやすい問題になっています。
- ■証明■
- (1)正答率85.9%
- (2)正答率31.4%
- (3)正答率9.7%
正答率85.9%というのは、100人いたら85.9人は正解できるということを意味します。つまり、(1)は正答率85.9%の易しい問題なので解ける可能性が非常に高いということです。だから、私はその生徒のところに行って「ここを解いて」と指でジェスチャーで伝えました。生徒は初め不満そうな顔をしていました。
え~!?分かんないもん
といった表情ですね。でも私の「解いて」という圧にしぶしぶ解き始めました。すると表情が変わるんですね。
あれっ!?解けるかもしれない
こうやって解ける可能性があることを気づかせることが大事です。大問3から先は見た目の問題が難しそうなので、「自分には解けない」と思い込んで解かない人もいます。もったいないですね。でも、そのことを知らないだけで、知ると次からは「(1)は解こう」という気持ちになります。こまかいですが、こういうことの積み重ねで成績は徐々に上がります。また、このことを知ってても勉強しなければ当然成績は上がりません。成績不振のほどんどは勉強量が足りてないことが原因です。う~ん、生徒面談ですかね。
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