それぞれの物語

保護者の方からよく相談されます。

宿題をすぐにやらない

いつもスマホを使っている

言っても聞かない

言っても反発されるだけ

自分から勉強しない

勉強のことを言うと怒る

受験生という自覚がない

勉強せずに遊んでいる姿を見ると腹が立つ

あげればきりがないくらいあります。保護者の方からご相談いただく時は、ほとんど勉強面に関するマイナスの出来事のことが多いです。

〇〇さん(君)だけじゃないですよ。皆そうですよ。

と伝えると、

うちだけじゃないんですね

と安心される方が多いのもまた事実です。また、誤解の内容にお伝えできればと思うのですが、勉強せずに遊んでいる姿を見ても

それが自分の子

と受け止めることも大事です。もちろん、今後は変わっていくことを期待します。期待しながら、いったんはその事実を受け止めてあげることが必要です。じゃあ、どうすれば変わっていくのかという考える必要があるのですが、多くの方は、「それが自分の子」と受け止めることができず、

なんでやらないの?

と子どもを責めがちなんです。自分の時はどうだったっけな?やれてたかな?と考えて、やれていなかったら

自分もそうだったな

と共感できるでしょうし、やれていたなら、

この子は自分の子ではあるけど自分ではないので、この子はどう思ってるんだろう?

と考えてあげることが大事です。「灯台下暗し」という言葉あるように、近い存在は見えているようで見えていないことがよくあるんです。見えている、分かっていると思っているのは本人だけで、実際はよく分かっていない・見えていないということがあるということです。


また、塾生は何十人といますが、表に出ていないだけで、それぞれの生徒でそれぞれの物語があります。各ご家庭では、赤ちゃん(もっというと母胎内)の時から我が子を育て見てきたわけですから、それはお子様1人1人に壮大な物語があるはずです。

小さい時は病気がちだった

小さい時は肌があれてた

小学生の時は勉強は出来てた

こんな賞を取ったことがある

〇〇に選ばれた

こんな優しいところがある

私が知らない、ご家族の方だけしか知らないお子様の物語があると思います。だから、何十人いる生徒の1人という見方をするのではなく、そういった背景があって、保護者の方が愛情を込めて育ててきたそのお子様を預かっているという自覚が塾の先生には必要です。

塾の中だけでもありますからね。

この子は1年前はこうだったな~。大分変わったな~。

とか。ということは、もう14年も15年も我が子を見てきた保護者の方は、もっと色々と思うことがあるでしょう。それぞれの物語があるんです。塾に対して成績面などで言いづらいこともあるでしょう。でも、言っていただいた方が大変ありがたいんです。保護者の方から相談を受ける時、7割~8割は既に対応済みです。

えっ!?そんなこともやってくれてたんですね。

と言われることもあります。しかし、2~3割は言われて初めて気づくこともあります。私も完璧な人間ではありません。一生懸命やってますが、1人1人正確に見れているわけではないんです。だから、言いづらいかもしれませんが、何かあればお気軽にご相談下さい。基本的に毎日、誰かしら相談のメールをいただいております。ありがとうございます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次