「こうすれば(これができれば)多くの人は成績が上がる」というものはあるのですが、残念ながら全員に当てはまるものはありません。なぜなら、人は感情の生き物だからです。頭では理解できても、時には感情が邪魔をし、気持ちが勉強に向かないことがあります。結局は、なるべく個々に対応していくしかありません。大手の塾ほどシステムで回そうとするので、そのシステムで上がらなかった時に柔軟な対応ができません。そして、塾に通う人の割合は非常に高い(中1で約50%、中3で約80%)ので、実際は塾に通っても成績が横ばいであることが多いです。横ばいならまだしも、なかにはどんどん成績が下がっていく人もいます。成績を上げるためには、システムももちろん重要ですが、柔軟に個々に対応できるかどうかも塾としての真価を問われるところだと思います。同時に、成績を上げたいという講師の情熱も大事です。桜ゼミナールは、テキストの使い方から他塾とは違います。
テキストの使い方
他塾は、会社から指定されたテキストをただ前から順番に進めていくだけです。受験や模試から逆算して
どこを指導するべきか
という考えが足らず、カリキュラムをこなしていくだけになりがちです。桜ゼミナールが普段使用しているテキストは、他塾が使っているテキストと大体同じです。でも、そのテキストも使い方次第で成果はまるで変わります。意図を持って授業をしているのか、ただこなすことだけを考えて授業をしているのかでは後に大きな差になります。
テキストの選び方
桜ゼミナールが中3の夏期講習から使用しているテキストは、他塾ではあまり使われていません。おそらく近隣の塾ではどこも使っていないと思います。ただ、自信を持って良いテキストだと言えます。問題自体が実際に模試や受験でで出題されているような良問ばかりです。入試でそっくり同じような問題が出題されたこともあります。これは、教材会社の展示会に行って数時間かけて選びました。他の塾の人たちがテキストを10分~20分見て
今年もこれでいいっしょ
と早々に決めているのを横目に、私は死ぬほど集中してテキストを見ていました。その展示会で教材を見終わった後はあまりの疲労にふらっとめまいがするほどでした。
何度も何度も何度も何度も
本当にこれでいいのか?
本当にこれは生徒目線で使いやすいのか?
本当にこのテキストで生徒の成績は上げられるのか?
何度も何度も何度も何度も自問自答して選びました。だから他の塾の人に対してこう思うんです。
よくその一瞬で生徒が使うテキストを決められるな・・・
適当なんです。塾業界の闇ですね。ほんの一部の人達だけですよ。情熱を持って指導しているのは。
勉強の仕方
今年から、「勉強の仕方」の説明会を行っています。勉強の仕方についてのみ話をします。普段の授業の中でも伝えてはいますが、じっくりと話す時間はないので、「こうやるといいよ」というのを科学的根拠も踏まえて伝えています。これらをしっかりと自分のものとして使いこなせるようになると、高校で塾いらずになるかもしれません。自学できる人は強いです。自分で考え、自分で解決できる。最終的にはこの状態に持っていくことが理想で、そこをゴールにしています。付加価値の高いものを提供していますが、始めたばかりなので改善点もあります。
とにかく生徒のためにやれることを考えてやっていく、行動していく、それが大事じゃないですかね。私自身が色々試してやってみる、その姿を見せることこそが大事だと思っています。その姿を見て、いつか生徒自身が
あの時先生は、こういう意図を持って私たちに接してくれてたのかな・・・
と気づいてくれる時がくれば尚嬉しいですが、それは半分期待して半分は期待しないようにしています。見返りを求めるとぶれますからね。
私はただ当たり前のことをしていると思っています。これくらいがスタンダードでしょう。もっともっと良い方法が他にもあるかもしれません。模索していかないとですね。
頑張ります
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