一喜一憂

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一喜一憂

テストが返ってきたら結果が気になるものです。そして、一喜一憂するものです。一喜一憂するなという方が無理があるかもしれません。やはり結果は気になるでしょう。大事なのは、一喜一憂した後。気持ちを少し落ち着かせて、このあとどうすれば良いかを考えていきましょう。参考までに下記に3つテーマを設けました。

テストの解き直しは意味がない?

よく学校の先生は

テストの解き直しをしなさい

と言ったりしますが、あれって本当に意味があるのでしょうか?

テストの解き直しをしても、定期テストの点数が上がることはほとんどありません。なぜなら、次回のテスト範囲に今回のテスト範囲は基本的に入らないからです。

じゃあ解き直しをする必要ないの?

意味を持たない解き直しならする必要ありません。

見せかけの勉強で時間がもったいないからです。では、意味を持たせるとはどういうことでしょうか?

・今回の定期テストの内容を振り返って定着させたい

・次の実力テストの範囲に今回の定期テストの範囲が含まれるから復習したい

こういった目的を持って解き直しをした場合、それはとても効果があります。しかし、多くの人は、なぜ解き直しをした方が良いのかよく分かっていない状態でやるのであまり意味をなしてないのです。それならいっそ解き直しなんてやらない方がいいです。時間がもったいない。やるなら、目的を持ってやりましょう。

テスト後にやるべきことは?

テストの解き直しは、目的を持ってやった方がいいですが、全員ができるわけではありません。時間もかかるので、実際にやれる人は半分もいないでしょう。ただ、全員がやった方がいいことがあります。それは、

次のテストに向けて分析をすること

です。なぜ今回結果が出たのか?なぜ今回結果が出なかったのか?その分析は全員がするべきです。

結果が出る時というのは、いつもより勉強を頑張ったケースが多いです。つまり、勉強時間がいつもより長い傾向にあります。その場合、次回も同等以上の勉強時間を確保すれば同じような結果になるでしょう。

結果が出ない時というのは、いつもより集中できていないケースが多いです。勉強時間は増えても、集中して勉強に取り組んでいないと結果は変わらないか下がることさえあります。

勉強総時間30時間×集中力100%=3000ポイント(単位は適当にポイントとしました)

勉強総時間40時間×集中力75%=3000ポイント(単位は適当にポイントとしました)

この場合、勉強総時間は10時間も増えていますが、集中力がいつもより下がっているので、結果はいつもとあまり変わらないことが多いです。やる気がないわけではない。むしろ今までよりは頑張った。でも結果が出なかった。こういった時は、深堀して原因を探しましょう。なぜ結果が出なかったのか?指導経験上、上記のように集中できていないケースが多いですが、ではなぜいつもより集中できなかったのか?そこまで深堀しないと意味がありません。そうすると、案外目標が明確でなかったということが原因だったりします。つまり、自分の中ではっきりとした目標を立てずに、とりあえず勉強をスタートしてしまったといった具合です。

見るべきは平均点や順位

最後に、テストの点数だけで判断しないようにしましょう。それは大人になった時に正しく分析できない人と判断されてしまうからです。テストの点数は、平均点に左右されることが多いです。下記の場合、成績は下がったと言えるのでしょうか?

前回数学80点(平均点70点)

今回数学70点(平均点50点)

点数だけ見れば10点下がっていますが、もちろん価値があるのは今回の方です。平均点よりも20点も上だからです。ここで、

数学10点も下がってんじゃない

心の声・・・でも、今回テスト難しかったんだよ。それに前回より今回の方が平均点より高い点数取ってるし。

点数だけで判断してしまうと、生徒はやる気を失くしてしまうかもしれません。大人になった時に正しい分析ができる人になるよう、どこがポイントかをしっかりと伝えてあげる必要があります。塾では毎回のように言っています。

結果は必ず上下するものなので、上がる時も下がる時もあります。結果だけにとらわれてしまうと、結果を恐れてチャレンジできない人になってしまう可能性があります。反省はもちろん大事ですが、悲観しすぎてもよくありません。次で結果を出すにはどうしたら良いかを考えることが大事です。塾では、毎回結果が出る人と出ない人に分かれます。それは必然です。生徒が数十人いれば必ずそうなります。結果が出たから善、結果が出なかったから悪ではありません。結果にかかわらず、次どうしたらいいかを考えてやっていきたいと思います。

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