受け身

成績が上がらない(上がりづらい)子に共通している典型的な授業の受け方があります。それは、

問題を解き終わったらおしまい(見直しをしない、分からない問題を考えない)

丸付けをしない

メモを取らない

です。

問題を解き終わったらおしまい(見直しや分からない問題を考えない)

授業中に、「ここ解いてね」と指示を出して解いてもらうのですが、その時に問題を一通り解き終わったら、ぼーっとしている人がいます。これはつまり受け身の状態です。学ぼうという気がないのです。言われたから解いた。ただそれだけの状態です。

もっと考えろや

と内心思ってますが、こういう生徒は1割くらいいます。多い時は2割くらいかもしれません。ほとんどの人はこうではありませんが、これに該当する人たちは、ほとんどのケースで成績が上がっていません。

丸付けをしない

勉強の本質は、分からない問題をできるようにすることです。解いただけでは、その後問題を解けるようになりません。そんなことは考えれば分かりそうですよね?でも、成績が上がらない生徒はそれが分かっていません。分かっていないというより考えていないからそうなるのです。考えれば分かるのですが、考えません。なぜでしょうか?いくつか理由があると思いますが、そのうちの一つに、そのことを理解すれば勉強しないといけないと分かってしまうからです。勉強したくないから気づかないふりをしているということです。また、受け身の状態なので指示通りにしかやらないという可能性も高いです。いずれにせよ、これに該当する人たちは、ほとんどのケースで成績が上がっていません。

メモを取らない

ある生徒が6月くらいまで授業中にメモを取っていませんでした。その生徒は比較的優秀で400点を超える(5教科)力を持っています。しかし、授業中に板書した大事なところをほとんどメモをしていませんでした。案の定、前期中間テストは結果が出ませんでした。前回と同じくらいの順位です。これってなぜこのような現象が起きるかというと、本人が幼いということが一因になっています。人の言うことを素直に聞けない、或いは軽視しているというようなことが原因です。人のアドバイスに耳を貸さないというのは、思春期の時期にはよくあったりします。それが故に、自分の成長を妨げていることに気づいていません。これは、幼さからくるものだと思っています。しかし、この生徒は、7月くらいからメモを取るようになりました。自分で気づいたようです。この生徒はこの後、確実に成績が上がるでしょう。それが前期期末テストかその後かは分かりませんが、私の中では上がるという確信を持つことができました。


中学3年生になると、4年後には、「高卒」か「専門学校」か「就職」か「大学進学」かを迫られることになります。ぼーっとしているとあっとうい間に4年が経ちます。

でも、自分が中学生の時にそのように考えていたでしょうか?そこまで考えられる人はほんの一握りです。普通はそうじゃない。そんなことまで考えられません。経験したことないことをリアルに想像するのは難しいです。

だから、アドバイスをしてあげる必要があります。できる限り気づけるように話をしてあげる必要があります。もし、変わらなければ仕方ありません。それは投げやりで言っているのではなく、そのあとどこかのタイミングで気づくかもしれないので、必ずしも一緒にいる時に気づいてくれるというわけではないということです。だから、気づいてもらえるようにたくさんの種を与える必要があります。あとは、どこかの成長段階で気づく時がくるでしょう。そう信じて日々行動するしかないのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次