塾では、7/22から8月末までが夏期講習でした。
皆とても頑張りました。どこの塾よりもたくさん勉強しました。ただ、常々生徒には
授業は受け身だよ。
と伝えています。つまり、授業が多いというのはリスクもあるということです。授業を受けることで分かった気になるからです。いや、実際その瞬間は分かっていることも多いでしょう。しかし、間が空くとすぐに忘れてしまうものです。だから自学をしないというのは、もったいないことであり、結果が出づらいということになります。色々と工夫して授業だけにならないようにいかに自学が大事か?というのを語ったり体感してもらったりしました。
2年生に関しては、英語の同じ問題の小テストを10回くらい繰り返しました。意図は、同じ問題を繰り返しとくことが一番力をつける近道であるということを知ってほしかったからです。せっかくやるなら、要点が上手くまとまった質の良い問題を解くことが大事なので、もちろん問題は選んでいます。これをやることで生徒はあることに気づきます。
・何回かやっていると答えを覚える
・何回かやっていると途中でどこがポイントか分かってくる
これはとても大事なことです。そもそもこういった勉強をやってこなかった生徒には、今回の小テストの勉強方法がいかに大事かが分かったと思います。繰り返さない限り、どこがポイントかわからないんです。見えてこないのです。繰り返し解くことで初めて、
「~していました」は過去進行形だな。主語が複数だから「be動詞はwereだな」
と気づけるようになるのです。繰り返しやるとそのうち答えを覚えてしまうので意味がないんじゃないですか?と聞かれることもありますが、
答えを覚えるくらい繰り返しやることが大事だよ。
答えを丸暗記したら意味がないけど、なぜその答えになるのかが分かっていれば全く問題ないよ。
と伝えています。
中3生は、どこが模試や入試で狙われやすいのか?その視点で+αを伝えていきました。しかし、これも上手く活用しなければ意味がありません。実際に夏期講習後半では、知識を伝えることよりも、実戦練習に近いことをやって問題を多く解いてもらいました。まだ8月の中旬くらいは、覚えた知識がすぐにうまく活用できるわけではありません。だから解説する時に、
これよく出るからって言って、ポイントのところにメモしてもらってるよね。見てごらん。
と伝えていました。授業中にポイントが書かれているページに+αでたくさんメモを取ってもらいました。それこそがテストに狙われる内容なんです。全て逆算して授業しています。だから、これからの方がむしろ何度もポイントのところを見直してどこが大事なのか、どこがテストに出そうなのか、というのを頭の中で整理していかなくてはなりません。そのために、どこの塾よりも長く指導し、メモを取ってもらいました。リスクはありますが、9月以降結果を出すために必要だと感じて毎年やっています。ほぼすべての単元をポイント(導入部分)から指導している塾はありません。必ず絞っています。時間が足らないからです。他の塾ではできないことをやっています。しかし、それも上手く活用しないと意味がありません。私自身、これからの授業の工夫が必要ということです。
既に定期テストが終わった学校もあれば、これからの学校もあります。本音を言えばもう少しテスト日程が近いとありがたいのですが、こればっかりはこちらでどうしようもできないので自分で対処していくしかありません。そして、テストが終われば次です。テストが終わった後は、反省は必要ですが後悔している暇はありません。結果が良くも悪くも次に向けて気持ちの切り替えが必要です。塾では、今週いっぱい定期テスト対策で来週から通常通りに戻ります。やりきりと反省を行ったら次に向けて進みます。
コメント