考える

愛宕中2年生のテストの結果が返ってきています。今まで平均点より5教科合計が10点くらい低かったお子様が、平均点より+50点以上取りました。おそらくこのお子様は、中3のクラス分けの際にSクラスに行くことになると思います。勉強を頑張れば、人生が大きく変わる可能性があります。やれるだけやってみる価値は十分にあります。

今年は、例年より多く中3生のお子様を自習に呼び込んでいます。中3の授業がない日の自習席は、自習席が毎回ほぼ埋まる状態です。塾生の約4割~5割が自習に来ています。静かに集中して解いています。9月や10月と比べると大分雰囲気も変わってきました。これ自体は良い傾向です。でも、まだまだ志望校に届かない人もいます。塾としてもやれるだけのことはやっていきたいと思います。自分の授業の空きは作らず、むしろ授業前や土曜日にフォローを入れています。なるべく志望校を変えてほしくないという気持ちがあるからです。やれるだけやってみて志望校に届かない時は、志望校を変更したとしてもある程度納得がいくと思います。だから、なるべく後悔しないように、その人なりに頑張れるように、精一杯サポートするしかないんです。ブログがなかなか更新できないのも、今はそこに多くのエネルギーを使っているからです。

なかなか勉強できない人もいます。でも、その人なりに頑張っていると思います。なかなか頑張れない原因の多くは、

スマホやタブレット

です。平日3時間以上スマホやタブレットを使用している人は、その時点で成績は上がらないと思った方がいいです。土・日も3時間以内に抑えた方がいいですが、6時間~10時間くらい使用している人もいます。完全にスマホ依存症です。スマホ自体は悪でも何でもありません。ただ、使い方によって、スマホの存在が悪にも神にもなるということです。


考えることが大事

子どものスマホ依存症を解決するには、話し合って考える必要があると思います。親が一方的にルールを決めても、子どもからすれば一方的に決められたルールなので破りやすいです。時間がかかっても、お互いが話し合ってルールを決めていくべきだと思います。また、ルールが守られなかった時はどうするのか?も考えないといけません。もう一度話し合うのか?それともより厳しく制限するのか?いずれにしても、話し合いの場と納得が必要だということです。

また、スマホやタブレットの使用は依存が強くなるため、見る・見ないのコントロールが難しくなります。毎日スマホを3時間以上使っている人は、基本的に「考える」ことが欠如しており、スマホに支配されているような状態になっています。私も一時期スマホのアプリで課金している時期がありました。「クイズRPG」というアプリを一時期やっていて、毎月2000円課金していました。毎日ログインし、毎日プレイしていました。しかし、ある時ふと思ったのです。

2000円×12か月=24000円

毎月2000円を課金すると、年間で24000円支払うことになります。果たしてこのアプリにそれだけの価値はあるのか?と考えるようになりました。24000円あれば、普通に今であれば、スイッチのソフトがいくつか買えます。そっちの方がはるかに価値があると思えたのです。でも、アプリに夢中になっている間は、そんなことさえ気づけないんです。思考が停止しているため、「考える」ということをやらないからです。これは、スマホを毎日3時間以上使っている人も同じような状態になっていると思います。基本的にスマホやタブレットで動画を見ていることが多いでしょうから、常に受け身の状態です。何もしなくても情報がたくさん入ってきます。そうすると、脳が疲れて「何かを考える」ということができなくなります。ますます思考が停止し、やらなければいけないこと、優先順位などが分からなくなってしまいます。

だからこそ、スマホを使うことでどういうメリットやデメリットがあるのか?というのを考えたり、話し合ったりする場が必要です。考えることで、

確かにそれは一理あるな

そうかもしれない

と今までの自分の中では(思考が停止していたため)なかった考えが自分の中に生まれてきます。すると行動が変わる可能性があるということです。自分で気づき、自分で納得しなければ行動は変わりにくいです。

また、親も試練なんです。そもそも親がスマホをずっと使っていると、子どももそれを真似します。また、

お母さん(お父さん)も使ってんじゃん

と言うようになります。もちろん、全員ではありませんが、親の行動が子に影響することがあるということです。親は親で多くのストレスを抱え、忙殺されるような日々を送っている人もいると思います。だから親だってスマホを使いたい、それは当然のことです。でも、そこであえて「考える」時間を作ることができれば、それがいいと思っています。親は親で自分の中の自分と闘い、子は子で自分の中の自分と闘っているんです。それは、塾生を見ていれば分かります。

志望校を決めるのは来年になる人もいますが、ほとんどの人は年内には2校くらいに絞られます。少しでも納得のいく受験ができるようにサポートしていきたいと思います。

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