ここ茨城県にある守谷市でも私立高校の入試が終わり、県立高校の入試が近づいてきました。
過去問を解いている人も多いでしょう。では、過去問をやるメリットは何でしょうか?
それは、統一模試(V模擬)とは微妙に違う本当の問題のレベルと出題傾向を知ることです。これまで受けてきた模試は、もちろん県立高校入試に向けて作られたものなので、問題の出題傾向は似ています。しかし、11月の模試でようやく2次関数が試験範囲に入るなど、実際の入試のテスト範囲(全範囲)から作られた問題ではないので、過去問を解くと微妙に模試とは違う結果になる人もいます。
過去問を解いて、本当の問題のレベルと出題傾向を知ることが大事です。
最速最短の勉強方法
過去問を解いても、きちんと解き直しをしないと意味がありません。きちんと解き直しをすることで、なぜその答えになるのかが分かれば力がつきます。理解力が高まり、類題が出題されても解ける可能性が以前より少し上がります。だから、きちんと解き直しをしてなぜその答えになるのかを理解することが大事です。
次に大事なことは、類題を解くことです。同じ問題は出題されません。しかし、同じ単元から類題が出題されることはあります。だから、解いた問題の単元は全体的に復習をしましょう。
例えば、炭酸水素ナトリウムの分解で、「液体が水であることを確かめる問題」が出題されたとします。しかし、炭酸水素ナトリウムの分解の問題は、他にもたくさん出題されます。
・炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの違いは何で確かめる?どういう違いがある?
・二酸化炭素であることを確かめるには?色は何色になればいい?
・試験の口を底より少し下げて加熱するのはなぜ?
・ガスバーナーの火を消す前にすることは?
・炭酸水素ナトリウムの分解の化学式は?
これだけ全部覚える必要があります。過去問のその問題だけを解けるようになってもあまり力はつきません。その問題に関連する問題を解くことで最短で力をつけていくことができます。
目標点を決める
自分が志望する高校の合格点を知ることが大事です。
例えば水海道一高は、入試で365点~370点を取る必要があります(内申点を満たしていない場合は、さらに点を取る必要があります。内申点は、受験する生徒によって合格ラインが変わるので毎年何点がボーダーラインかは決まっておりません)。
過去問を解くと二回目以降は正答率が上がると思いますので、5教科+30点くらいをきちんと理解して解けるようにしましょう。つまり、水海道一高を目標にする人は、過去問二回目以降は400点を目標点にすることになります。
逆を言えば、1教科あたり20点は取れなくてもいいので、解説を読んでも理解できない問題は捨てましょう。取捨選択が大事です。それよりも確実に80点分は理解できるように解き直し、見直しをすることが大事です。
過去問を何周もやることは確かに大事ですが、そのことに意識を持っていくことよりも、自分ができるようになるべき問題を理解してできるようにすることがより大切になります。
生徒には常々言っていますが、
なぜ、初見でその問題が解けなかったのか?
次、解けるようにするにはどうしたらいいのか?
次、解けるようにするために何を覚えればいいのか?何を意識すればいいのか?をはっきりさせてね
これをずっと最後までやり続けることです。何かを覚えれば何かを忘れます。だからまた覚えなおします。その繰り返しです。忘れるのが普通です。では、忘れにくくするにはどうすれば良いのでしょうか?
間違いノートを作成して満足してませんか?
それは何のために作ったのですか?
繰り返し見て覚えましょう。忘れたらまた覚えればいいんです。
何度も何度も繰り返し覚えましょう。あなたの力はきっと凄い。
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