この記事のお話:最後のチャンス
第一志望校に合格したければ、「本気で勉強すること」です。ただそれだけです。10月からでも本気になればぎりぎり間に合います。たとえ偏差値が5以上離れていても。人が本気になれば凄い力を発揮しますから。本気になれば何かが変わります。
- 前期中間までは良かったけど、そのあと油断して成績が下がった人
- なかなかやる気になれず、ここまで来た人
- 部活や学校行事を言い訳にして勉強が進まなかった人
成績が上がらない理由は多くの人の場合、勉強量です。勉強量が足りてても偏差値が思うように上がらないというのは、既に偏差値60以上取っている人が言うセリフです。偏差値60までは、成績が上がらない原因は圧倒的な勉強量不足です。
- 結局、勉強をやらない日もたくさんある
- 結局、1日1時間くらいしか勉強していない
- 結局、やる日やらない日があり、平均すると1日2時間未満しか勉強していない
これが現実でしょう。生徒と面談をして
1日どれくらい勉強してるの?
と聞くと
1日2時間くらいです
と返答が来たりします。ベネッセの調査でも、9月の時期に1日平均約2時間強勉強している人=偏差値50くらいの人という調査結果も出ています。このお子様は偏差値40を下回っていました。だからそれは嘘なんですね。私はもちろんその返答は信用していません。本当に2時間勉強していたら全く違う成績になっているからです。ただ、この2時間という数字も、机に座っている時間かもしれませんし、突然質問されてあいまいな記憶の中で答えたから違う数字になっただけかもしれません。いずれにしても、この2時間という数字はあまり真剣に受け止めず、それよりもどうしたら良いのか、アドバイスをするようにしています。
たいして勉強せずに結果が出ちゃった人
もともと勉強の才能のようなものがあって、夏期講習などで長時間塾で勉強したことによって勘が冴えて、たいして家で勉強していないのに8月や9月の模試で良い結果が出ることがあります。こういう人はこのあと成績が下がります。
あれ!?なんかわかんないけど結果が出ちゃった
なぜこのあと下がるのか?勉強しないからです。結果が出たので、「このままでもいけるんじゃね?」みたいな感じになり、当然そのあとは勉強しないので成績が下がります。焦る気持ちもありますが、「まだB判定だから、だ、大丈夫かな!?」と勉強しない状態が続き、成績が下がります。8月まで塾で頑張って冴えに冴えた勘も鈍くなり、結果が出なくなります。だからはっきりと言ってあげなくてはいけません。
このままだと成績が下がるよ。確実に。
と。既に1名の生徒とこのお話をしました。言われないと、分かってても動けないこともあります。だから言ってあげる必要があります。
受験は長期戦なので、指摘やアドバイスをしてあげるタイミングが難しい
ぼーっとしていたら、あっという間に次の月になります。だから、塾の先生も早め早めに動いてあげないといけません。でも、日々の塾の様子だけだとあまり変化を感じないので、そのまま時間が流れて翌月、翌月と過ぎてしまいがちです。定期テストのような短期決戦であれば、
よし!頑張るぞ!
極端な話、これでもいけます。生徒もやらないといけないと分かっているので勉強するからです。また、勉強する期間も短いので頑張ることができます。でも、受験は長期戦なので、長期間勉強することが苦手な人が多いです。コツコツ勉強をすることこそが大事です。その習慣がない人は、動機づけが難しいんですね。色々な言葉を投げかけ、アドバイスをし、管理をしても成績はキープくらいだったりすることもあります。また、模試を受けても結果が返ってくるのは約2週間後です。遅いですね。統一模試は。本当に。何とかしてほしい。だから、結果が返ってきてから動いても間に合いません。その前に動かないといけません。どうすればいいのか?
生徒達には色々な話をしていますが、本気になればまだ間に合います。人が本気になれば凄い力を発揮します。ただし、ラストチャンスです。第一志望校を変更せずに受験するラストチャンス。ここで本気になれなければ、志望校を変えるしかありません。ただ、間違ってはいけないのは、子どもには子どもの成長過程があるので否定しないことです。本気になれなかったとしても、決して否定はしないでください。親子関係が最悪になり、お子様の将来に悪影響を及ぼします。頑張ろうと思っても頑張れないこともあります。分かってても体が反応しないこともあります。だからどうか否定はしないでください。それもすべて受け止めて下さい。もちろん塾はできることをやり、最後まで諦めません。簡単に第一志望校を下げることはしません。最後まで生徒と共に頑張ります。その結果、第一志望校を下げる人を一人でも多く減らしたいと思っています。
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