+10

塾でしか買えない教材の中には、やはりかなり質の高い教材がいくつかあります。今年から塾限定で発売になったのが、

公立高校入試過去問+10

です。市販の過去問とは違い、それぞれの問題に難易度が10段階でついています。そのため、自分の目標とする高校の偏差値に合わせて自分がどの問題を解けるようになるべきかが可視化されます。より効率の良い勉強ができるわけです。これはとても良い教材だと思います。市販(大体1100円程度)のものより原価は+400円くらいしますが、うちは購入希望者には原価で販売しております。他塾では1800円~2000円程度で販売するところが多いと思いますが、うちはそれをしておりません。教材で少しでも利益を取ろうという考えがないからです。しかし、手間や送料はかかるので、そういった意味では多少はプラスして価格設定すべきだと思います。来年は100円くらいプラスするかもしれません。

当塾の年間の教材費は、中2で15000円(税込み)、中3で28000円(税込み)になります。ほぼ原価で販売しております。高いところは、中3で教材費が40000円~70000円のところもあります。

なんでそんなにするの?

絶対に使いきれないでしょ

と思うのですが、案の定、ほとんど使っていない教材がいくつもあるようです。

教材を配って安心しているんですかね?

本当に不思議ですが、そういった塾はいまだに多いようです。うちは教材をかなり使いきります。その点が大きく違います。また、教材は本当にたくさんあるので、選び方も大事です。しかし、見せかけの、集客のためだけに教材を選んでいる塾もあります。

冒頭の「公立高校入試過去問+10」ですが、実は過去問ではなくて入試用教材(中学3年間の復習問題集)としての+10シリーズの教材があります。それを私はあまりおすすめしておりません。実際使って分かったのは、問題数が少ない、平均点以上の力がないと使いこなせないテキストになっていたからです。しかし、これをある大手の個別指導塾が表紙だけを変えて採用しています。表紙はお金を払えば変えることができます。まるで自分の塾で作ったテキストのように見せることができるということです。個別指導塾ならばなおさらその教材は使うべきではない(問題の難易度が高いから)のですが、そのテキストは印象がいいため使っているのです。

その子の実力に合わせて必要な問題だけ解かせることができる

これがうりの一つですが、実際は平均点以下の生徒が解ける問題は少なく、テキストの構成も使いづらいものになっています。しかし、見せかけの印象操作で凄い良いテキストに見せて

うちはこういった個人のレベルにあった問題を解くことができる素晴らしいテキストを使っていますよ

と世間にアピールしているんです。

お前は本当に教育者か?

と思うのですが、これは塾の人じゃないと気づけないですね。


当塾が中3の冬から使うテキストは、またこれがとても良い教材です。冬期講習と1月以降のテキストは完全に入試対策ですが、とても良い教材です。実際の入試に類題がたくさん出ていますし、よく考えて作られています。教材一つ選ぶのだって魂を込めないといけません。でも、気軽に決めている塾は案外多いと思います。生徒を見て、イメージして、結果と照らし合わせて何度も自問自答する必要があります。

本当にこのテキストで良いか?

何度も何度も自問自答して納得のいく結論を出す必要があります。

教材にも魂を込めて選び、それで満足することなくその教材を最大限効果が出るように使いきることもまた塾の使命です。

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