+150点

前回と比べて今回の定期テストが+150点以上。にわかに信じられないような話ですが、実際にそういうことが起こることがあります。前回が良くなかったので今回凄く点数が上がった形になりますが、だからといって+150点以上上がるのは普通ではないでしょう。これだけ上がったのは、

本人が頑張ったから

これに尽きます。塾では授業などの工夫はもちろんしていますが、テストに与える影響は2割~3割程度だと考えています。つまり、残りの7割~8割は本人の努力が一番大きな影響力を持ちます。だから、今回これだけ点数が上がったのは、間違いなく本人がとても頑張ったからということになります。

強いて言うなら、塾の先生は信じることが大事です。なぜなら、塾の先生が信じるか信じないかで成績は変わることがあるからです。ピグマリオン効果というのを聞いたことはございますか?

教育現場でもピグマリオン効果が認められた実例があります。1964年、サンフランシスコの小学校で、ハーバード式突発性学習能力予測テストと名付けた一般的な知能テストが行われました。テストの際、学級担任に「これから数カ月の間、成績が向上する生徒を割り出すための知能テスト」と説明をし、テスト後に、検査結果とは関係なく無作為に抽出した生徒の名簿を見せ、「この生徒たちが成績が向上する生徒である」と伝達したのです。すると、学級担任に「成績が向上する生徒」と見せた生徒の成績は向上していきました。

報告論文では、①学級担任が期待のこもった目で一部の生徒を見た ②一部の生徒も自分が期待されていることを意識した その結果、両方が成績向上の要因になったと主張しています。

塾の先生ってね、意外と生徒のことを信頼していなかったり、こういうやつだ、みたいに決めつけている人って結構います。なぜそうなるのか、それは、その人の人生経験が少ないからです。あとは、指導者としてセンスがないからです。

あなたは私の何を知っているの?

本当の僕の気持ち分かりますか?

自分が学生だった頃を思い返すこともしなくて、今の自分の人生経験で生徒に語る人がいます。それは、ただのマウントです。いかに自分が凄いか、ただ自慢したいだけです。主役は生徒ではなく自分になっています。自分はどうでもいいんですよ。今、目の前の生徒がこれから社会に出た時に活躍できるように願いながら指導していくのが指導者なんです。

そういう思いで生徒のことを信じてやるかどうかは、成績にも影響することがあります。結構あると思っています。桜ゼミナールの生徒が他塾の人よりも成績を上げている理由の一つにそれはあると思います。

ただ、いつまでも信じればいいというわけでもないんです。信じるけど信じない、だけど最後は信じることも大事です。

これは、勉強が苦手な人、勉強が嫌いな人に当てはまるものになります。勉強が苦手な人や嫌いな人は自ら勉強しません。それでも信じますが、そのままにしておくと最後まで勉強しないまま終わることもあります。それはそれでよくありません。だから管理することも時には大切です。その辺のバランスは大事です。


11/24(日)のテスト対策の日に、英語の文法が分からないと質問してくれた生徒がいました。そのお子様は勉強が苦手です。質問してくれた内容は、

I’m sure that 主語+動詞

I’m happy that 主語+動詞

I’m sad that 主語+動詞

I’m surprised that 主語+動詞

このあたりの文法は苦手な人も多く、

理解できるかな~

と心配していましたが、解けるようになりました。初めはやり方を伝えて、次にヒントを出して、最後は自力で解けるか試してみましたが、出来ました。

おぉ~、これが理解できたか!

夏の頃と比べると理解度はかなりアップしています。そもそも理解できない人も結構いるので、この成長には驚きました。

ここでも、「信じる」ことが大事です。勉強が苦手なお子様は、親からも「できない」と言われ、学校でも「できない」と感じる場面が度々あります。そのような中で、塾でも「できない」と先生に思われたら余計に勉強が苦手になります。でも、「できる」と塾の先生が信じて指導し続ければ変わることもあります。だから、最後は

生徒を信じろ

これが私の理念になります。

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