2025年 千葉県立高校入試 英語

今年の千葉県立高校入試の英語は、少し難しくなったと思います。難しくなった原因は、単語が全体的に難しくなったからです。これまでずっと疑問に思ってました。

2020年まで:中学卒業までに習う英単語1200語

2021年から:中学卒業までに習う英単語2400語

習う英単語の量が増えたにも関わらず、高校受験で使われる英単語や長文のレベルは昔とさほど変わらない。


しかし、ここにきて今年の千葉県立高校入試の英語は、全体的に使われている単語のレベルが上がりました。ただ、もともと英語の偏差値が60以上(V模擬)ある人は、それほど例年と変わらず解けたと思います。英語は二極化傾向にあるので、出来る人は変わらずできた、偏差値60未満の人は結構苦戦したのではないかと予測しています。具体的に見ていきましょう(リスニングは除く)。

大問5

単語と文法力が問われます。wearの過去分詞が出ました。きっと書けなかった人が多かったと思います。(3)の仮定法は定番の問題、(4)は解けなかった人が多かったでしょう。千葉県に関わらず、最近増えているのが2つの力が問われる並び替え問題です。

I think ( that ) team sports such as soccer are good for children.

I thinkの後は、thatが省略されていることが多く、主語+動詞の順で文章が続きます。ここでは、 team sports such as soccerが主語になります。しかし、such asの使い方を知らない人は苦戦したでしょう。また、be動詞がareということを考えれば、team sports(such as soccer)が主語になることに気づけたと思います。このように、一つの文法や熟語だけでなく、これらを組み合わせて並び替えをさせる問題が全国的に増えているような印象です。

(5)はkeep A B=AをBのままにしておく。覚えていたかどうか、微妙なところですね。

大問6

英作問題は例年通りです。特に難易度は変わりません。自分が知っている英単語や文法を使って内容が合っていればOK。模範解答通りでなくても点はもらえます。

大問7

(1)は全体的に少し単語が難しかったと思います。refrigerator=冷蔵庫が分からなかった人もいると思います。①と④は比較的解きやすかったと思いますが、②の問題は悩んだ人もいたと思います。後ろから丁寧に訳している人はなおさら意味がつかめない文章だったと思います。日頃から、前から訳す練習をしている人は文章の意味を掴むことはできたと思います。この辺は塾に通っている人はそのやり方を習う人も多いと思いますが、そうでない人や日頃から後ろから訳す人は上手く訳せなかったのではないかと思います。

(2)は標準的な難易度だったと思います。

大問8

全体的に少し難しかったと思います。出だしの keep moving forwardが訳せなかった人もいるでしょう。move=動く、forward=前に を知っていれば何となく「前に進む」と訳せると思いますが、この単語を知らないと、出だしから

何言ってんだ?

となった人もいるでしょう。また、訳せても国語力がある程度ないと選択問題の判別ができなかった人もいたと思います。

(3)は、「helps me keep moving forward」ではないの?と思った人もいるでしょう。6語以上なのでこの文章は本文に書いてありますが、あてはまりません。また、Billieのセリフから答えはここの部分でないことも分かります。しかし、それにどれだけの人が気づけたかというのはちょっと予測できません。中間の文章は訳しやすかったと思いますが、最初と最後の段落の文章が訳しづらいと感じた人も多いと思いますので、何となくぼやけた内容でしか理解できなかったのではないかと思います。

大問9

標準的なレベルの内容だったかと思います。

英語は二極化傾向にあるので、英語が得意な人は変わらず例年通り解けたのではないかと思います。英語の偏差値が60を切っていると、難しく感じたのではないかと思います。リスニングはやってないので分かりませんが、リスニングを除けば「やや難化した」と言えると思います。

これからの入試は、このレベルの英単語を習得していく必要があると感じました。文法的には何も変わっていません。単語と熟語の強化をしていく必要があります。

試験大変お疲れさまでした。

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