1つ目:自分の頃と比べて自分の子どもの方ができている時は褒めましょう。
私の娘は、3年以上スイミングに通っていますが、最近ようやくクロールを習い始めました。スイミングに通わせたことがある人は分かる人も多いと思いますが、かなり遅い方です。それでも

〇ちゃん凄いじゃん。パパがクロールできるようになったのは10歳くらいだから、〇ちゃんくらいの時は全然泳げなかったよ。
と伝えています。私は泳げるようになるまでが遅かったので、純粋に娘はすごいなと思っています。自分が子どもの頃と比較してすごいなと思ったら褒めてあげましょう。中学生も一緒です。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、皆さんは親の言うことを素直に聞いていましたか?父や母の話を「はい、分かりました」と素直に聞ける(俗に言う)いい子ちゃんでしたか?もし「聞いていたよ」という人がいらっしゃったら、次の視点を意識してみて下さい。
2つ目:自分の子どもの頃の方ができていると感じたら、自分と比較するのをやめて、自分の子は自分とは違うということを受け入れて下さい。
・集中力がない
・スマホに夢中
・危機感がない
・勉強しない
・マイペース
お子様に対してこういった悩みを持ってらっしゃる方は多いと思います。でも、あえて言うならば
それが自分の子
と受け入れて下さい。もちろん、集中力がない=自分の子でOKということではありません。ただ、現状はそうである、ということを受け入れる必要があるということです。それを否定しているうちは、前に進みません。ここで否定するとはどういうことかというと、
なんでこんなに危機感がないのかしら?
なんでこんなに集中力がないのか?
なんで大事な時に勉強しないの?
と考えることです。そうではなく、いったん、
それが自分の子
と受けれて下さい。そのうえで、変えていきたい、変えさせたい、改善させたいというならば、どうやって変えて(改善して)いくかというのを考えていけばいいということです。
さらにここで誤解してほしくないのは、集中力がないことを受け入れて下さいということではなく、潜在的に集中力はあるんだけれど、どうやったら潜在的に持っている集中力が高まるか(発揮できるか)ということを考えてほしいということです。家で勉強できない(集中できない)のであれば、塾の自習室を使うなどが一例です。そうすると、塾では集中して勉強できる可能性が高まります。今と違う行動をすることが解決の糸口です。塾の先生に相談してみる、というのも一つの解決方法だと思います。
ちなみに理解力がなくて勉強についていけない人はほとんどいません。理解力の問題ではない人が99%だと思っています。勉強が苦手な人のほとんどは、理解力の問題ではなく、「量」の問題です。圧倒的に勉強量が少ないです。学校の授業以外で勉強していないのであれば、それは成績は上がらないでしょう。勉強の仕方も大事ですが、「量」が不足していることが一番の原因です。次にある程度「量」をこなすことができるようになったら、「勉強の仕方」や「復習するタイミング」なども考えてやるようにすればいいでしょう。でも、平均点を超えるだけなら、ただひたすら「量」をこなせばいけます。子どもが言う、



勉強のやり方が分からない
は鵜呑みにしない方がいいです。それを真に受けてしまうと



えっ!?今さら!?
と動揺し、本質が見えなくなってしまいます。子どもは、「勉強のやり方が分からない」と最もらしいことを言ってこの瞬間を逃げているだけです。勉強したくないから「勉強のやり方が分からない」と言っているだけです。そもそも、自分にあった勉強の仕方を発見するには、「量」をこなしていく中で発見するしかありません。色々試してみて失敗し、その中で自分に最良の勉強方法を模索していくしかないんです。常に改善を試みれば、自分に最良の勉強方法も変わります。つまり、勉強方法がずっと変わらない人は、改善しようとしていない人だということです。どんなに勉強できる人も、常に最良の勉強方法を考えながら微妙にやり方を変えたりしています。勉強とは本来そういうものです。
もちろん、ある程度「効率の良い勉強方法」などを教えることはしています。授業の中でも伝えています。でも、必ずしもそれが万人に通用する良い勉強方法だと言えないこともあるということです。その子の現在の実力、モチベーションなども影響するので、「あくまでも多くの人にとって結果が出やすい勉強方法である」という認識でいていただければと思います。自分で試さない限り、本当に自分にあった最良の勉強方法は見つかりません。
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