前のブログでも書きましたが、ある生徒の授業の受け方が非常によくなりました。私は、これにより成績が上がると判断したのですが、早速今回の定期テストで過去最高順位を取りました。また、全国模試でも前回よりも偏差値が飛躍的に伸びています。原因は、授業の受け方にありました。
前期中間テストまで・・・授業中にメモを取らない
前期中間テスト後・・・授業中にメモを取り、うなずきながら授業を聞く
前期中間テスト後にまずいと思ったのか、授業の受け方が急によくなりました。私は一言も言っていません。本人が自覚をして自分で変えたのです。親から指摘があったのかもしれません。しかし、変わるという決断をしたのは本人です。
また、授業の受け方が悪い人はあまりいませんが、成績が伸びづらい人に共通している授業の受け方はあります。
・メモを取らない
・指示された問題を解いたら終わり
授業中に「なるほど」と思ったことのほとんどは、メモをしないと忘れます。板書していることの多くはテキストに載っていますが、板書していなくて「なるほど」と思ったことはメモを取らないと必ず忘れます。だから、授業中は集中して真剣に聞く必要があります。授業中に理解してしまえば、復習しやすくなります。授業中は内容の理解に努め、必要あればメモを取るようにしましょう。
また、指示された問題を解いたあと、ぼ~っとしている人がいます。

言われたから解きました。
こんな感じです。解き終わったあとに見直しをすることもなく、ただぼ~っとしているんです。私は、時間がもったいないので、よくできる人には+αやらせたり、自分の好きなことをやってよいと伝えています。実際に高学力の生徒は、そういったことをやっています。それでいいんです。自分で考えて時間を無駄にしないように授業を受けることが大事です。しかし、勉強が苦手な生徒の中には、問題を解き終わったあとに何もしない人もいます。



塾に何しに来てんの?
と思います。本音を言えばですよ。もちろん、大事なことは伝えています。「見直しをしてね」とか、「内容忘れていたら前のページを見て解いていいからね」とか。でも前のページを見て解こうとすることもなく、一通り解いたら終わり。これでは成績が上がるはずはありません。では、なぜこんな状態になるのでしょうか?それは、本人が幼いからです。塾の先生が何も伝えていないんであれば、それはまず伝えましょうということになりますが、何をやったらいいかは明確に伝えています。それでもやらないのは、本人が人の言うことを素直に聞けないからです。ただ幼いんです。思春期はこういったことが起こりえます。小学生とはまた違う難しさがあります。それでも根気よく向き合っていくしかありません。時に面談をすることもあります。
ただ、こういったことが解消されれば、その後は伸びていく可能性が高いです。冒頭の生徒も初めはメモを取っていませんでした。ただ、授業の受け方が変わっただけで劇的に変わりました。勉強は、単に分かりやすく教えればよいというものではありません。それであれば大体どこの塾もそれなりに分かりやすく教えられる先生はいると思うので、それだけでは差が出ません。質の高い授業をしたうえで、成績を上げるために必要なことを伝えたりやらせたりしているかどうかが大事になります。
次の後期中間テストまで大分期間があります。そうなると、学校ワークをため込まないでやれるかどうかが一つ大きなカギになります。学校ワークをため込めばアウトです。もう成績は上がらないと思った方がいいです。成績がキープできれば奇跡というレベルです。日頃の学校ワークの管理含めてやっていきたいと思います。
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