定期テスト対策~日曜編~

自学で教えてもらう生徒

 昨日は日曜日でしたが、テスト前なので教室を開けました。桜ゼミナールでは、部活等の用事がない限り強制参加になっています。



1.なぜ強制参加なのか

 「やるべき時にやれる人になってほしい」という願いが込められています。人が生きていく上で、「今はやらないといけない時」ということが何度かあります。やるべき時にやれない人は、残念ながらあまり良い未来が待ち受けているとは言えないでしょう。そんな人になってほしくありません。

 では、中学生がやらないといけない時とはどういう時でしょうか?それはテスト前です。ここでやりきった経験ができると、「あの時頑張れた」、「あの時やりきれた」という成功体験ができます。その成功体験が今後自分を支えてくれる時がきます。だからやりきってほしい、頑張ってほしいと願っています。

 塾の先生は教育者なので、何かしらの信念があるべきです。人それぞれなのでどの信念が正しいとかはないですが、何も考えずにただ授業だけをしている人には教わりたくないですよね。

2.生徒は何をやっているのか

 テスト前の日曜日はテスト対策ですが、授業はしていません。「えっ!?」と思われるかもしれませんが、テストで点を取るには、1人の力で解く訓練をしないといけません。授業は「受け身」ですからね。生徒には常々言っていますが、授業は受け身です。その瞬間は理解してできても、必ずその後やり方を忘れます。2~3日もすればその時は「なるほど!」と思っても、「あれ?!?どうやるんだったっけ?」となるのが普通なのです。今回も2次方程式の文章題でよく出る問題を2週に渡り類題をやりました。数字を変えただけでほぼそっくりな問題です。大体その時は皆理解しています。しかし、テスト前の質問では塾でやったその問題を質問してくる生徒が何人かいるのです。

「それ2回もやったじゃん!」

というのが本音です。2回とも丁寧にやって、口頭で言わせて理解出来ているか確認しています。その時は確かに理解しているのです。でも、そのあと自力で解いていないんですね。だから忘れます。これが真実です。その場では理解してもそのあとやらないから解けないんです。


 テスト前の日曜日は、学校ワークを中心に何度も問題を解いてもらっています。解くことで現在地を知り、自分が今どのレベルの状態なのかを把握してもらいます。その上でこのあとどれくらい勉強をやらないといけないかを体感し、勉強を続けていきます。

3.塾の先生は何をやっているのか

  • 強制的に呼び出して質問させる
  • 机間巡視をして質問がないか声をかける

 大きくはこの二つです。塾の先生は楽をしようと思えばいくらでも楽ができます。でも楽をしてしまえば、その結果生徒の成績は上がらず生徒・保護者の方の満足度も下がって塾を辞めるでしょう。実際先生は「楽」な方を選ぶ人もたくさんいます。だって自学をしているのに強制的に呼び出す必要ないですよね。机間巡視だってしなくても特に何か問題が起こるわけではありません。日曜日に教室を開放しているだけでもいいじゃんと思う先生もいるかもしれません。でも、それじゃダメなんです。一人で解いても解けないものは解けません。やっぱり解けない問題はできる限り解説をしてあげるべきです。だから私は時間のある限り解説をしています。


 桜ゼミナールの生徒の特徴は、質問する人の割合が大きいということです。一般的な塾だと、10人に1人くらいしか自ら質問してくる生徒はいません。そんなものです。それが現実です。当塾では、10人に3人~4人くらいの人が自ら質問してきます。それはそういう雰囲気を作っているからです。質問していいよ。質問してきなよ、という雰囲気作りです。それでも当然質問できない生徒もいます。だから強制的に呼び出して強制的に質問をしてもらうようにしています。せっかく塾に来たのだから質問した方がいいですよね。少しでもすっきりした状態でテストを迎えてほしいと思っています。また、机間巡視も何度も行い、質問がないかこちらから声をかけています。暗記科目の時は声をかけず、数学や英語や理科の時は声をかけるようにしています。昨日は全員に解説をすることができました。

 誰にとっても完璧な塾は存在しません。「人は感情の生き物」です。上手く対策が出来たと感じても上手くいかない時もあります。成績は家庭環境、学校での友達関係など色々な要素が複雑に絡み合う場合もあります。だから、その時々に応じて何が最善なのかを考えていく必要があります。将来有望な彼らが、社会に出ても活躍することを願いながら指導しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次