この記事のお話:不都合な真実
塾業界は
ユーザー:生徒
カスタマー:保護者
という構造になっています。つまり、お金を払う人と利用する人が違うのです。そのため、保護者は直接授業を受けるわけでもなく、教室の中に入るわけでもないので、塾の中で起きている実態を把握することができません。
個別指導塾の先生が授業中に一生懸命やっていること
個別指導塾の先生が授業中に一生懸命やっていること、それは授業とは言えないかもしれません。
えっ!?どういうこと!?
熱心に授業をしてくださる先生もいらっしゃいます。その一方で先生が一生懸命やっていること、
それは、「授業報告」です。そう、保護者の方に送られてくるあの授業報告を授業中に一生懸命やっています。
先生は授業中、一生懸命親に報告するための授業の内容をタブレットみたいなのに打っています。
個別指導塾から転塾してきた生徒に前の塾の様子を聞くとこのような返事がきました。塾の中の様子をあまり言わない子も多いので、親がそういったことを把握していないご家庭の方が圧倒的に多いと思います。では、これは先生が悪いのでしょうか?
悪いのはシステムです。
授業後に授業内容をタブレットに入力すると「時給」が発生してしまいます。だから、授業内に授業報告を作成するように塾側から指示を受けます。授業に集中したい先生は「抵抗」があると思いますが、そうせざるを得ません。もし、先生に授業後にこれをやってもらうということになると、塾の人件費が膨大に膨れ上がります。それは避けたいのです。だから、そのしわ寄せがアルバイトや生徒にきています。そのため、生徒は質の高い授業を受けることができません。見かけの、個別指導という面倒見の良さのアピールのために、我が子が犠牲になっているのです。そんなこと、親はほとんど知りません。
不都合な真実は、塾業界ではいっぱいあります。今日はこの辺で。
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