生徒が分からないと言った問題の答えや基本的な考え方は、夏期講習で8割伝えています。
えっ?こんなんやったっけ?
と思う箇所もあると思いますが、夏期講習のテキストに追加でメモしてもらったものを含めれば、ほとんどの答えはそこに書いてあります。つまり、9月以降はほとんどずっと類題を繰り返しているような感じになります。それを上手く消化していければ、力はめきめきとつくでしょう。実際、私立入試の結果は塾全体としてみれば毎回想定よりも良いです。
成績が伸びないのは、量が足らなかったり、勉強したりしなかったりで継続できていないことが原因で、とても惜しいことです。まったく勉強しない人は少ないですから、ある程度はその人なりに勉強しています。だから余計にもったいないですね。
では、なぜそうなるのでしょうか?原因はいくつかありますが、
・勉強が嫌い
・スマホ依存症
・誘惑に弱い
・プラッシャーに弱い(或いは他者からプレッシャーを強く感じる)
・危機察知能力不足(生きるセンスにも繋がります)
今はVUCA(ブーカ)の時代
VUCAとはVolatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityの頭文字を取った造語で、「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味する言葉です。
予測が困難だからこそ、これまでの自分の知識と経験から、併せて情報取集した内容から自分なりに仮説を立て、
「きっとこれをするのが正解だ」
といったん答えを出していかないといけません。
高校受験は、多くの人にとって(中学受験をしたことがある人を除いて)初めての受験です。中学生からすれば未知の世界です。だからこそ、自分なりに正解を探して、勉強する理由を見つけて、今を頑張るしかないのです。
高校受験を通して、自分と向き合う機会が増えます。未知のものに挑戦しなければなりません。これを嫌々過ごすこともできますが、やはり前向きに乗り越えていけたら理想かもしれません。
そして、それは決して簡単なことではありません。中学生はまだまだ子供です。大人と違ってまだまだ人生経験が少ないです。思春期で感情の起伏が大きい時もあります。そういうのも含めて見守っていかないといけません。真実は、本人(生徒)しか知らないでしょうから。本人しか知らない頑張りや葛藤もあれば、本人しか知らないさぼりもあります。全てを知っているのは、本人(生徒)です。親や塾の先生ができることは、信じて見守ることです。特に親は体調面のサポート、塾は勉強面のサポートが主な役割になってきます。最後まで戦いは続きますが、頑張って最後までやり遂げましょう。
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