ある時、塾で
家でテレビを全く見ない人?
と聞くと約半数が手をあげました。
やはり、テレビを見ない人はどんどん増えているようです。
ある日、テレビを見ていたら
パラリンピックが全然テレビ中継されていない
と嘆く選手がいました。あれだけパリオリンピックはテレビ放送されていたのに、パラリンピックになった途端、熱量が一気に下がった感じがします。こう嘆く選手がいるのは当然のことです。
この時思いました。
視聴率ばかり気にしているから大事なものが見えないんだ
と。テレビ局は本当に考えないといけないと思います。視聴者が何を求めているのかが全く見えていない状況です。「信念」がないからこうなるんです。でも、「信念」を貫き通すには、リスクが生じます。それでも「信念」を取るのか、「一時の安心」を取るのか、どちらを選ぶかはその人(テレビ局)次第です。
これは塾業界に置き換えても、同様のことが言えます。組織が大きくなればなるほど、利益を追求しなければいけません。株主がいるからです。そのうち「信念」が「理念」が薄れていきます。どの企業も初めは立派な思いがあったはずです。しかし、いつの間にかそれがそうでなくなる。塾業界の多くは、「利益」を追求しすぎです。バランスが悪いんです。本来、「勉強」を教える仕事って誇り高い仕事だと思うんです。色々な学びがあって、そこから人生が切り拓いていけるかもしれない、自分の人生が変わるかもしれない。人の人生を変えるかもしれない、計り知れないくらい大きな仕事をしていると思うんです。それがいつしか「勉強だけ」を教えるようになり、いつしか、「勉強すら教えられない塾(質問しても答えられない先生が多いんです。特に個別指導の塾は)」が存在するようになりました。
他を憂う余裕はないので自分に集中したいと思いますが、塾業界は明るみになっていないだけで多くの闇を抱えています。今はまだ目の前の生徒を大事にしたいので自分の仕事に集中します。いつか、どこかのタイミングでその闇を表に出したいです。正々堂々とやっているのが馬鹿らしくならないように。
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