この記事のお話:思春期/志望校は最後まで悩む
思春期
受験が近づくにつれて、段々本気になってくる人が増えます。それ自体は当然と言えば当然だと思います。自分の合否がかかってるので、やはり受験するなら合格したいと思うのが自然だと思います。
ある生徒に中3の春頃、志望校としてA高校を提案しました。冬まで志望校が定まらず、今になってA高校に行きたいと言っています。
ある生徒に中3の春頃、志望校としてB高校を提案しました。冬まで志望校が定まらず、今になってC高校に行きたいと言っています。C高校はB高校より偏差値が上です。
ある生徒に春頃、「今からでも勉強頑張れば何とか間に合いますかね?」と相談され、「もちろん間に合うよ。その気になればね」と答え、その後定期テスト5教科で150点以上上げ、東洋大牛久の特進まで受かるようになりました。志望校をどうするか悩んでいます。
もう少し早く本気で勉強を始めれば良かった
と後悔している人もいるでしょう。なるべくそうならないように、これまで個別に面談、個別にフォロー指導などを行ってきました。個別指導塾の社員よりも何倍も個別対応しています。普通にやっていれば個別対応しないといけない場面がいくつかあり、それを対応するのかそのままにしておくのか、に分かれます。個別指導塾の社員は、塾名に個別という名前だけ存在していて実際は個別対応していません。授業の先生(大学生)とは個別に話をしていますが、教室長や正社員の人とはほぼ関わっていません。ただのコミュニケーションは取っているかもしれませんが、それでコミュニケーションを取っていると勘違いしている人が多いのです。昔ある上司にこう言われました。
コミュニケーションっていうのはなぁ、相手の行動を変えることをコミュニケーションっていうんだよ。お前らのコミ取っていますっていうコミュニケーションは相手の行動変えてんのか?
レベル高いですよね、この考え方。この発言は私の思考を変えました。そして、私も相手の行動を変えられるよう、考え方を変えられるよう、色々な話をしています。それがどのタイミングで響くかは分かりません。でもなぜそれをやりつづけるのか?それは生徒の行動・思考を変えたいからです。私の発言により、
なるほど、そういう考えもあるのか
と気づいたり知ることで、今までとは違う行動をしてみる。それによって何かが変わる。具体的には成績が上がる、などです。今の中2にも伝えています。今の中3は一番長い生徒だと約2年通ってくれています。何度も聞いたでしょう。私の話を。時には、
またか
と思う人もいるでしょう。ずっと全体の場でも個別でも色々な話をしています。受験勉強を通して、夏頃までには約半分がある程度スイッチが入りやるようになります。でも、
何でこのタイミング?
と秋~冬にかけて
勉強のやる気が出ない
という人も出てきます。或いは友達関係で勉強に何かしらの影響が出る人もいます。
なぜこのタイミング?
と思う保護者の方もいらっしゃるでしょう。思春期とはそういうものです。そういうものの一言で片づけるのはよくないかもしれませんが、毎年誰かしらそういった人はいます。その度合いが強いか弱いかだけで、こういった現象はほとんど全ての人に当てはまるのではないかと思います。それを乗り越えていくのが高校受験です。私だって
なぜこのタイミング?
と思うことはあります。でもそういうものなんです。そして生徒と面談する必要があった時、
何て話そうかな
と前日或いは数日前から悩んでいることなんてしょっちゅうです。3日前に言おうとしたことと、2日前に言おうとしたことと、前日に言おうとしたことと、直前に言おうとしたことが違うことなんてしょっちゅうあります。その時の場感も大事です。その時に感じた直感で言う内容を変えることもあります。とにかく生徒一人と面談するだけでも色々と考えるということです。だって相手の行動を変えようと思ったらこちらも本気で考えないと伝わらないですからね。思春期は体も心も大人になりかけている時期だからこそ、不安定です。それを分かった上でどう接していくのか。取り繕った言葉なんてすぐ見抜かれます。中学生をなめてはいけません。そして、この人物がどいう人物なのか?ということもよく中学生は判断していると思います。私は生徒から判断される立場、でもそんなことは一切気にしていません。指導方針に芯があれば、そんなことは気にせず、ただどうしたらいいのかだけ考えれば良いからです。
志望校は最後まで悩む
志望校は最後まで悩む方もいます。倍率を見て決める人もいます。ただ、悔いのない受験をすることが大事だと思いますので、最後は自分の意思で決めてほしいと思います。志望校を変更しなくても、志望校を下げても、その決断に悔いはなかったと思える決断をしてほしいです。最後まで悩んで下さい。悩まないと逆に後悔します。悩んで悩んで悩んだ先に出た答えがきっと正しい答えなんだと信じて悔いのない決断をしましょう。時には直前になっても答えが出ないこともあります。そういう時は、
通学距離・時間
部活
学校の雰囲気
学校の実績(卒業後の進路)
公立か私立か
合否の可能性
というのを考えてみて下さい。現実的なことを考えることで、冷静な判断ができるようにしましょう。塾で判断できることは、合否の可能性です。それははっきりと伝えることができます。倍率を見て決める時にどうしても判断ができない時は、塾の先生など他の人の意見も参考にしてみて下さい。1人で判断できない時は、他の人の力を借りましょう。また、模試と県立高校の過去問の相性が異なる人もいます。模試は県立高校の過去問に合わせて問題を作られているので、過去問にかなり近い内容になっていますが、それでも過去問の方が相性がいい(模試よりもよく解ける)、相性が悪い(模試よりも解けない)という人が出てきます。そういったことも含めて、合否の可能性はどうなのか?それは塾の先生が一番現実的な判断ができると思います。最後まで悩み、最後まで勉強をし続けましょう。悔いのない決断ができるようにサポートができればと思います。
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