例年並みの難易度だったのではないかと思います。
一つ一つ見ていきましょう。
大問1
小問集合の問題です。全体的に易しい問題でした。ここで点を稼げた人は多いと思います。
大問2
難しめの内容だったと思います。動滑車が2つのパターンは県立高校の入試ではそれほど出題されないので、苦戦した人も多いと思います。また、(4)はよく問題を読まないと勘違いして解けなかった人もいると思います。「仕事率を同じにするとき、糸を引く速さが最も大きくなるのは?」が問われています。仕事率を同じにするとき、を流して読んでしまうと間違えますね。
大問3
(1)~(3)の問題は定番の問題です。(4)は難しかったと思います。正答率は低いでしょう。2.00gから1.68gに減った理由は酸素です。その酸素に反応する銅は1.28gです。合わせた1.60gの酸化銅が反応し、残った0.40gの酸化銅が還元されないまま残った酸化銅になります。
大問4
定番の問題です。最後の(2)の②も特に難しくはなかったです。
大問5
(1)と(2)は比較的解きやすかったですが、地震が苦手な人は全部間違えた人もいるかもしれません。(3)はこのタイプの問題を解いたことがある人は解けますが、そうでないと分からなかったでしょう。(4)はよく出ると言えばよく出る問題ですが、解けない人が多いのでそのまま解けない状態でテストを受けているケースが多いです。よって正答率は低いでしょう。とりあえずよく分からなくても、P派とS派の速さを求めていけば答えにたどりつくことがあります。しかし、今回はめずらしくP派とS派の速さが分数だったので、

あれっ!?分数じゃん。やめてよ~
と思った人も多いでしょう。結局そのあとは計算しやすいように問題は作られているのですが、そこでとまどった人もいたでしょう。また、この手の問題は、地震の発生時刻、緊急地震速報が発表された時刻などをひとつひとつ丁寧に求めていけば解けるのですが、そもそも文章の内容を理解するのが難しいと感じる人が多いので、解けなくてもそれほど気にしなくてよい問題です。解けた人は👍
大問6
(1)は簡単、(2)は正答率は低いでしょう。〇線がどこまで通り抜けることができるのかを把握していないといけない問題です。α線は紙一枚も透過できないほど、透過力が小さいです。すると答えは、イとウとカに絞られます。それでも3択ですから、やはり正答率は低いでしょう。(4)は数学が好きな人はただひたすら計算すれば解けた人もいるでしょう。計算の工夫を日頃からしている人は短時間で解けた人もいるでしょう。意外とそれほど難しい問題ではありません。実際解けたかどうかは別で、解けなかった人が多いと思いますが、時間が余った人はここの計算に時間を使って解けた人もいると思います。
全体
易しい問題は結構ありました。計算問題はもともと正答率が低いので、それ以外の問題でどれだけ基本を大事に勉強してきたかが問われる問題でした。広く浅く出題、それが茨城県の入試の理科の特徴です。化学反応式、地震の記録紙、マグニチュード、〇線、小惑星など、解けるかどうか微妙な問題を上手く配置したことにより、平均点が上がり過ぎないようになっています。難易度は例年並みだと思います。
受験大変お疲れ様でした。
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