教材にかける思い

この記事のお話:教材にかける思い

教材にかける思い

前期中間テストが終わり、市総体も終わりました。部活を引退する人が出始めました。

いよいよこの時期から本格的な受験勉強が始まります。本番は夏なので、今は助走期間といった感じでしょうか。

塾では、夏期講習から受験に向けての勉強が一気に本格化します。この夏が勝負、それは多くの塾で同じ思いになります。桜ゼミナールでも、中3生は中1の基礎から総復習を行います。指導しない単元はありません。私が全ての単元を授業します。だから、どの教材を使って授業をするのか?というのもとても大事になります。

お金さえ払えばテキストの表紙は変えられる

今年、個別指導最大手のある塾が、「10段階」、「特許」という言葉を使って、まるでその塾がその教材を作ったかのような誤解を与える内容で広告しています。私はすぐにそれに気づきましたが、なぜ気づいたかというと、その教材、桜ゼミナールが初年度に使用していたからです。この「10段階」のテキストは、問題番号の横に数字の1~10が書かれており、数字は難易度を示しています。低学力の子には1~5を、平均点くらいの子は1~7・8くらいまで、高学力の子は1~9・10をやらせるといいよ、という可視化ができるので自分がどこのレベルの問題を解けるようになればいいかが分かるという点では良いテキストです。しかし、実際使ってみると「意外と難しい」という印象でした。テキストの使いづらさや、易しい問題が少ない、問題の種類が少ない、受験という観点での問題の質など、テキスト自体は悪くはないですが、もっといいのがあるのではないか?という思いで初年度を終えました。実際に使ったから、大手の塾がこのテキストを使っていることにすぐに気づきました。

あ~、あの塾はこれを使ったんだ。これに賭けたんだ。

と思いました。お金さえ払えば、教材を作っている会社の教材を、表紙だけ変えて自分の塾の名前を載せることができるのはもともと知っていました。そうすると、表紙に自塾の名前が載るので自分の塾で作った感やオリジナル感が出て良い感じになります。これも広告の仕方ですよね。見た目は良い感じです。私はこういうところを学ぶべきかもしれません。

しかし、このテキスト自体は悪くはないですが、私は使わないという判断をしました。生徒のことを思ってこのテキストを選んだとは、私はどうしても思えません。何度も言いますが、このテキスト自体は悪くはありません。今どきの教材は大体どれも良く作られています。しかし、個別ならばなおのこと、このテキストは生徒が使うには、総合して少し難しいです。「生徒のため」というよりも、きっと「宣伝のため」、「集客のため」にこのテキストを選んだようにしか見えません。これはあくまでも私一個人の意見です。

教材選びも必死

初年度に使用した教材よりもっと良い教材はないか?という思いで、教材会社の展示会に行きました。いくつかの教材会社の展示会で実際にテキストを見て、「これが本当に生徒のためになるのか?」、「生徒はこれで本当にやる気になるのか?」、「生徒は本当に理解できるのか?」、「問題の質はどうか?受験でよく出る問題が載っているか?」など、一冊一冊を手に取り、必死で教材を見ました。

カラーで見やすい

図や資料が使われている

確認問題が基礎レベル、かつ、重要語句になっている

ポイント(導入部分)がコンパクトに必要なものだけがまとめられている

意外とカラーかどうかも生徒の立場に立った時に大事になります。教材は白黒よりカラーの方が一般的にはやる気になる人が多いです。また、基礎から学べるテキストか、受験向けの問題(模試や実際の入試で出る問題)になっているかというのも大事です。私は全国の都道府県の入試問題を解いているので、どれが重要か、どれが出題されそうか、どれが近年流行の問題かというのが見て分かります。実際の模試や入試ではほとんど見ないような問題をやっても意味がありません。やって意味のある、結果が出るテキストを選びたかった。開校2年目で納得のいくテキストに出会いました。

使い方次第

どのテキストも使い方次第ですが、より多くの人が結果が出るようにしたいです。開校2年目で出会ったこのテキストも使い方次第です。正しい使い方、結果が出る使い方というのを指導しながらやっていきたいと思います。今年も熱い戦いが始まります。

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