先生と親という立場

私は、塾では「先生」という立場ですが、家では「親」です。塾の仕事をしている時、生徒達からテストを回収すると初めにどこを見るか?ずばりお答えします。

最初はやっぱり点数!

次に良かったところ(頑張ったであろうところ)!

次に解けそうな問題で点を落としたところ!

この3つの順で見ていきます。そして、テストがどのあたりから出題されているのか?レベル(難易度)は?応用問題はどんな問題?などを見ていきます。


しか~し、不思議と親の立場になると、

出来なかったところやダメなところ

に目がいってしまうのです。娘が公文をやっていますが、塾とは見る順番が逆です。最初に出来ていないところやダメなところ(字が汚いなど)に目がいってしまいます。そしてそれを指摘します。雰囲気は悪くなりますね。娘はまだ無視するということができないのでやるしかないような感じになりますが、これがもう少し大きくなると無視するようになるでしょう。親子の仲は悪くなる一方です。

こりゃダメだな

と思ってやり方を変えました。娘は数字の「2」を書くのが上手ではないので何度も

こう書いた方がいいよ

と書いて見せたり一緒に書いて見たりしました。しかし、なかなか上達しません。でもそれは、そういうもんなんです。どこかのタイミングで上手く書けるようになるのでこれ以上は言わない方がいいと思いました。そして、5個中1個くらいは上手に書けた「2」があるのでそれを褒めるようにしました。

この「2」上手じゃん。これみたいに書けるといいね

と花丸を添えてあげると喜びます。悪いところは一切指摘しないようにしています。そこからは、公文に取り組む姿勢も少しずつ変わってきたと思います。でも、これは「娘」ではなく「私」が変わったのです。


塾では客観的に生徒のことを見ることができるのに、自分の子どもだとそうならなくなる。

不思議ですね~。でも、そういうもんなんだと思います。身を持って体験しました。


結果よりもプロセスを大事に

これはよく言われることですが、テストの結果だけをみる親よりも、プロセス(どういったところを頑張ったか)を見る親の方が子どもの成績が良いだけでなく、親子で精神が安定しています。

結果だけを追求する、ダメなところを追求する、その気持ちは分かりますが、そこが強ければ強いほど、親子で精神が安定しないだけでなく、結果も出づらくなります。

塾では、結果にこだわっています。でも、生徒には「結果が大事だ!」というような指導は一切しておりません。そのような指導はしませんが、当然塾の使命は結果を出すことです。結果を出すことで「自信」が生まれ、人生が変わる人もいます。だから結果にこだわるべきなんです。塾はそこから逃げてはいけません。今回も塾全体としてみればかなりの結果を出しています。他塾では絶対に真似できません。一方で成績があまり変わらないどころか下がった生徒もごくわずかいらっしゃいます。結果が出ない時は、その不安や不満をお子様ではなく塾に言っていただけたらと思います。誠心誠意対応させていただきます。

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